こんにちは、じょりー(jolie_32)です。わたしの夫は私立大学で教鞭をとるべく、来年の大学院編入に向けて現在は必死になって医学英語論文を読む努力をしています。
わたしの夫は来年から大学院に行く予定なのですが、英語論文は必須であり英語の重要性を身に染みて感じているようです。
しかしながら、夫の勉強のようすを見ていると無駄の多さが気になります。限られた試験時間の中で膨大な医学英語論文の中から必要な情報だけを抜き出すのはなかなかの大変な作業ですよね。
- 読むスピードが遅く、制限時間内に設問に答えるまでの余裕がない
- 最初から読んでいるうちに、なにを読んでいたかわからなくなる
- 文献をすべて訳してしまおうとする。つまり、どれが訳さなくて良くて、どれを訳さないといけないのか見極めができない。(無駄が多い)
初心者にありがちな悩みですね。あなたもこういったことに悩んでいませんか?
受験会場へは、電子辞書の持ち込みは禁止されているので昔ながらの紙媒体の辞書を持っていくことになります。なので、医学英単語を調べながら読み解いていくのはなかなか大変なことなのです。
その医学論文の読み方で、本当に大丈夫でしょうか?
- 英訳はうしろからキレイに返り読みしてしまう
- 英語論文に読み方の構成があることを知らない
- 英語構文には基本の5文型があることをしらない
- すべて訳そうとしている
ご安心ください。医学英語論文を読むのが初めてでも、「英語論文の読み型」を知れば限られた時間の中で必要な情報だけを抜き出せるようになる秘訣を教えます。この記事を読むことで医学英語論文がサクッと読めるコツがわかるハズです。
この記事を書いたわたしの、英語力は英語検定準1級。カナダ・バンクーバーに約2年程、留学しており日常的な会話には支障をきたしません。が、しかし!もちろん泥水を飲むような英語学習を経験しました。日本に帰国後は、正看護師として現場で働いてきました。
この記事では、わたしが英語構文の参考図書をつかいながら実際に読解していくスタイルをとっています。なので正確さには欠けているかもしれないことをご了承ください。
ではさっそく、医学英語論文を読んでいきましょう。準備はよろしいでしょうか?
- 社会人から臨床経験を経て大学に編入しようと思っている
- 医療は常に日進月歩!最新の医療の情報を得たい
読解力を高めるためには英語構文を攻略せよ
この本は、わたしが高校生の時から愛読しています。ほんとうにわかりやすい!唯一無二の本ですね。
医学英語論文には型がある!型の構成を攻略せよ
\医学英語論文はだいたいこういった構成で記述されています/
「abstract(概要)」 | 主題についての一般的な記述 |
「Introduction(序論・前書き)」 | ポイントに触れスムーズに本論に入っていけるような導入部分 |
「本論」 | 問題に対する直接的答え |
「結論」 | 要約・まとめ |
まずは序論を読んで何が書かれているのか概要を知ろう
「Introduction(序論)」では、ずばりポイントに触れスムーズに本論に入っていけるような導入部分にあたります。ここで、だいたい何について書かれてあるのかを予測します。
\今回は脳卒中について書かれている論文の序論を読解していきましょう/
Introduction
Stroke is one of the most common causes of death and is the main cause of persistent and acquired disability in adults worldwide. Considering demographic changes, a further increase in stroke rates is expected. Moreover, stroke is expected to increasingly affect younger patients. The World Health Organization refers to stroke as the incoming epidemic of the 21st century. Therefore, currently, strategies for stroke prevention are of prime importance, particularly with regard to the recent studies suggesting that 85% of all strokes may be preventable [1].
英語論文【読み方のポイント】
文の要素の記号は必ず覚えよう
S = 主語
V = 動詞
Vi = 自動詞(目的語をもたない)
Vt = 他動詞(目的語をもつ)
C = 補語
O = 目的語
M1 = 形容詞(句・節を含む)
M2 = 副詞(句・節を含む)
※名詞を修飾・説明 ← 形容詞(M1)
※名詞以外の動詞・形容詞や他の副詞を修飾・説明 ← 副詞(M2)
「基本5文型」をマスターしよう
どんな英文でも、たいてい主語と動詞があります。英文の構造、つまり文の骨組みを英文ひとつひとつについて調べて共通なものをまとめると、じつにさまざまに見える英文も、たった5つの基本型に分類することができます。
第1文型 | S + V |
第2文型 | S + V + C |
第3文型 | S + V + O |
第4文型 | S + V + O + O |
第5文型 | S + V + O + C |
英語構文は、英語における基本的なパターンです。文は膨大な数の単語が無秩序に並んだものではなく、必ずルールがあります。
すべての文は必ず英語構文のパターンのどれか、もしくはその組み合わせによって構成されている。だから、英語構文のパターンさえ理解していけば、どんな英文でも必ず訳せるようになる。
引用:(著)東大銀杏学舎
イントロダクション(序論)\いざ実践!/
ポイント①S (主語)・V(動詞)を発見する
Introduction
Stroke is (one of) the (most) (common) causes (of death) and is the main cause (of persistent and acquired disability) (in adults) (worldwide).
なぜカッコでくくっているのか気になりますか?
それはですね、
M1(形容詞)・M2(副詞)に共通して言えることは文の要素にはなりえないので、とりあえずカッコでくるめ!
S・V・O・Cを見抜くにあたっては、M1・M2はジャマになることが多い。そこでカッコでくるんでとりあえず無視して、先にS・V・O・Cをつかむことが重要になってくる。
と愛読書「英語構文SOS」の著者が述べています。わたしは、これに沿ってカッコでくくったわけですね。こうすることで理解しやすくなります。
ポイント②基本5文型にあてはめる
※わかりやすく「/」で区切っていきます
Introduction
Stroke/ is /(one of) the/ (most) (common) /causes/ (of death)
S V M2 M1 C M1
and /is/the main cause/ (of persistent and acquired disability)
V C M1
(in adults)(worldwide).
今回わたしは、第2文型「S + V + C」に当てはめました。なぜ、第2文型だと解釈したのかについて解説していきたいと思います。
第2文型の最も単純な形は、わたしたちが英語をはじめて勉強したときにでてきた
「This is a pen.(これはペンです。)」になります。
S V C
これは「This」= 「a pen」という関係になっているので、つまり
be動詞には「=(イコール)」の役割がある!
引用:英語構文SOS
ということで第2文型にあてはめました。
ポイント③前から読んでいく
Introduction
Stroke/ is /(one of) the/ (most) (common) /causes/ (of death)
脳卒中は 1つ 最も 一般的な 要因 死の
and /is/the main cause/ (of persistent and acquired disability) (in
主な要因 持続性 および 後天性障害の
adults)(worldwide).
成人の 世界中の
うしろから返り読みすると「脳卒中はもっとも一般的な死因の1つです」「脳卒中は世界中の成人の持続性および後天性障害の主な原因です。」とキレイに訳せますね。
しかし返りよみをすることで、わたしの夫のようになにを読んでいたかわからなくなる可能性が高いです。
なので、だいたい意味が取れればOKとし前から読んでいくクセをつけると良いでしょう。こうすることで読むスピードも格段と上がるはずです。
すこし長くなってしまいました。今回は医学英語論文を読むにあたっての読み方のポイントについての記事でした。次回の記事では新たなポイントを交えながら、医療英語論文を読み解いていきたいと思います。
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